三菱製紙は2025年度から、中期経営計画「“SHINKA”する130年 NEXT企業へ」を推進しているが、その戦略的柱の一つとして、このほど主力拠点の八戸工場を刷新するプロジェクト「Reborn60 Hachinohe (リボーン60八戸)」を始動する。このプロジェクトを通じて、2027年度に操業60周年を迎える八戸工場を次世代型サステナブル工場へと進化させると同時に、同年度を最終年度とする中計を完遂し、その先の持続的な成長基盤を構築していく。
八戸工場は、大型の輸入チップ運搬船などが直接着岸できる専用バースを備える、国内有数の臨海型製紙工場。また、豊富な水や北東北の広大な森林資源に恵まれ、優秀な人材を輩出する産業系教育機関も充実していることから、業界屈指のポテンシャルを有している。
しかしその一方、60年にわたる歴史を経て設備の老朽化が進み、生産性や職場環境の面で課題が顕在化していることも事実。そこで、今回のプロジェクトにより蓄積された課題を一掃し、同工場を世界一の競争力を備えた紙素材生産拠点に生まれ変わらせる。具体的には2030年度までに総額約250億円を投じ、以下の3つの施策を推進する。
①生産革新:DXを核とした次世代生産管理システムの導入によるエネルギー原単位の最適化。先端技術を搭載した最新設備への刷新による生産プロセスの効率化・省力化。
②脱炭素:徹底したエネルギー効率の追求により、2030年度までにCO2排出量を40%削減(2013年度比)。
③Well-being:従業員の安全確保と働きやすさを最優先に、職場環境を抜本的に整備。多様化するライフスタイルや次世代のニーズに合わせ、社宅・寮を再整備。地域雇用を支える中核企業として、社員1人ひとりが高い志と誇りを持って活躍できる、生き生きとした企業文化を醸成。
また財務目標としては、プロジェクトの完遂により2030年度に以下の目標達成を目指す。
☆収益性向上:生産革新による効率化により、営業利益倍増(2024年度比)
☆環境負荷低減:CO2排出量40%削減(2013年度比)
☆社会貢献:地元雇用の維持・拡大。地域経済の活性化に寄与
なお、同社はこのReborn60 Hachinoheについて、「単なる設備更新にとどまるものでない」と説明。同社が「今後も地域と共に歩み、持続可能な社会を支える素材メーカーとして成長し続けるための、全社を挙げた取り組み」だと強調する。
そして「当社は八戸工場を起点とした生産革新を通じ、企業価値の向上を図るとともに、地球環境と地域社会への持続的な貢献を果たしていく」としている。







