ロシアの産業貿易省が、国内古紙市場での原料調達の便宜を図る目的で、古紙輸出に一定の制限を加える措置を検討していることが分かった。先週、同省と製紙産業代表者などがロシア製古紙に10%の輸出関税を適用する可能性を協議したもの。現在、同国大手の製紙メーカー各社は国内古紙の不足に悩んでおり、それが古紙価格高騰を引き起こし、古紙在庫量の大幅低下の原因ともなっている。市場関係者によると、国内で回収された古紙の約15%が輸出市場に回されている結果、国内市場は慢性的な古紙不足に陥っている。同省は、利害関係各社、関係省庁に3月中旬までに一時的な関税率案提出を求めている。
3月5日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ