中国のLBKP輸入量は、9月に前月比13.4%急増をみせた後を追って、10月も引き続き上昇傾向をたどっており前月比10.2%増となった。LBKP輸入量が2ヶ月連続して増加した背景には、干ばつによる水不足が原因で7月23日にAsia Symbol社日照工場のLBKP年産150万トン・ラインを停機せざる得なかったことから、仕入れに窮した購入者がパニック状態に陥ったといった事情がある。中国内の顧客は、当初日照工場の休転は2ヶ月に及ぶものと想定していた。一方、この想定外の休転は、ブラジル側の供給メーカーがトン当たり$20の値上げを打ち出すなど強気な姿勢もみせてきた時点と同時に起きており、8月中旬に干ばつが終息し同工場の操業が再開される以前に、顧客は値上げ前のブラジル・メーカーへ駆け込み発注をしたことが大きな要因となった。
12月1日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ