米国の2015年紙・板紙生産量は1%減の約7千9百万トンとなり、2009年の金融破綻を脱した後の水準まで後退したことが分かった。2009年は産業界の大手企業を含め、北米に於いて工場閉鎖や20社近くの企業が倒産する要因となった世界大恐慌によって、米国の生産量は前例のない10%減少する事態となった。しかしながら、翌年の2010年には5%回復をみせたことで、縮小は差し引き5%にとどまっていた。米国森林紙製品協会によれば、2015年の生産量7千9百万トンは2009年の生産量実績7千8百50万トンより約0.6%のプラスに過ぎないとしている。昨年の数量の内訳は、パッケージ用紙と板紙が62.5%で、印刷・筆記用紙等が37.5%を占めた。昨年の1%減の要因は、12ヶ月中10ヶ月で前年同月比減を記録したことによるもの。
2月12日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ