オーストリアを本拠とするLenzingグループは、2020年までに同社の収益に占める特殊ファイバー事業の比率を50%まで引き上げる為、同事業により注力する方針であることが分かった。先に公表されていた同国Heiligenkreuz工場とイギリスGrimsby工場の増産計画に続き、昨日、同グループの監査役会は米国に於けるTENCELファイバー工場の建設への投資案を承認した。現在、同グループは米国アラバマ州Mobileで生産能力が年産9万トンの最新鋭工場を建設する計画を進めている。新設する工場は、TENCELファイバー工場としては世界最大となる見込みで、リヨセル繊維の歴史上では新たな画期的なできごとであるとしている。投資総額は2億7千5百万ユーロで、2019年第1四半期に操業開始を目指している。
12月13日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ