中国通関当局が公表した最新の統計によると、同国11月のLBKP輸入量は前月比29.8%急伸し190,024トンとなったとしている。この大幅な伸びの要因は、複数の中国ユーザーが9月に主にブラジルへLBKP大口ロットを発注し、南米から中国への納期45日~60日を経て11月に到着したことによるもの。この背景には、昨年6月から10月の間には年産280万トンのAPP社OKIパルプ工場が稼働開始するであろうとの憶測から、中国ユーザーが8月以前にLBKP買い控えを行なったこと、また在庫を最小限に抑えた事実があったとしている。しかしながら、結局南スマトラの同LBKP工場の稼働が遅延していることが明るみに出て、製品は今年第1四半期にならなければ市場に出回らないことが判明したことで、9月中国ユーザーが一斉にLBKPの在庫補充に走ったとしている。結果的に、LBKP輸入量増が全体の数字を押し上げ、同国11月のパルプ輸入量合計は前月比13.7%増の約192万トンとなった。
1月4日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ