スペインのCalatayudに位置する、かつて米国Kimberly-Clark社が所有していたティッシュ加工工場が生産を立ち上げ、再度経営を始めたことが分かった。サウジアラビアを本拠とするHygiene Care Company社(HCC社)が、12月にスペイン北中央部のZaragoza県の同工場に於いて紙オムツ生産を再開させたとしている。K-C社は、2012年からスタートした同社の西ヨーロッパ、中央ヨーロッパでの事業戦略変更の枠組みに沿って、当時同社Calatayud工場の閉鎖を公表していた。同社としては、イタリア市場を除く同2地域の紙オムツ市場からの撤退を目指したもので、消費者用ティッシュ分野が中心となる薄利事業を売却するか、撤退するかの選択を迫られていたが、昨年4月、同地自治体はHCC社が同工場に250万ユーロを投資し経営再建、新たに雇用創出を行なうと公表していた。
1月19日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ