財政難の為、数年間休眠状態となっていたスペインの特殊セルロース・ビスコース・メーカーSniace社がこの第4四半期にも生産を再開する見込みであることが分かった。同工場のパルプおよびエネルギー部門は2016年10月には活動を再開させていたが、今回は今年10月にもビスコース生産を再開する予定として、同社の第1四半期決算報告上で示したもの。Sniace社は2013年10月に破産申告していた。同グループは、以前RCF soluble Cellulose pulp年産6万6千トン、lignin sulphate年産12万6千トン、ビスコース年産2万6千トンの生産能力があった。同国で2013年に発効されたFiscal Measures for Energy Sustainabilityによる非常出費を余儀なくされたことで、同社のビスコース生産は同年1月半ばで停止措置を取っていた。また、同時に同社の特殊セルロース生産も2013年7月に完全に停止する前に既に30%減となっていた。
5月22日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ