ドイツのKarlsruheとスイスのBasel間を結ぶヨーロッパの一貫輸送鉄道網が約8週間の混乱の末、10月2日に復旧したとドイツ鉄道会社Deutsche Bahn(DB)が、このほど公表した。同社によれば、状況は現在安定しており、貨物列車も再び循環しているとしている。ドイツのRastatt近くで8月初旬に発生したこの混乱は、紙パルプ産業の製品を含むヨーロッパでの商品流通に大きな問題を引き起こしたとしている。SC紙市場では、特にイタリアへの紙の供給が遅れ、顧客が紙のニーズを満たす為、調達の代替案を探さねばならない事態となったとしている。また、SC生産用のラインは完全に満杯の状態で、製紙工場がそのグレードで新規注文を受けていなかったことから、一部のエンドユーザーは新聞用紙または軽量コート紙(LWC)に切り替える必要があったと伝えられている。
10月9日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ