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紙の業界ニュース

2013/08/29

決  算

=紙パの4~6月期業績=
 紙パ企業の第1四半期(4~6月期)決算が出そろいつつある。以下、順次紹介する。数値はすべて連結ベース、単位100万円、( )内は対前年同期増減率、〈 〉内は前年同期の実績値。
【メーカー】
●王子ホールディングス
〔第1四半期〕
 売上高 318,561 (+4.7%)
 営業益 13,790 (+11.4%)
 経常益 17,484 (+71.9%)
 当期益  8,500 (+25.2%)
〔通期予想〕
 売上高 1,340,000(+7.9%)
 営業益  63,000 (+20.3%)
 経常益  58,000 (+6.3%)
 当期益  30,000 (+17.2%)
 一部設備の生産品種を転換するなど、最適生産体制の構築に取り組みつつ、産業用フィルム設備の増設や発電事業の拡大といった事業構造転換を進めている。各セグメントの販売状況は次の通り。
<生活産業資材>段ボール原紙は青果物関係が堅調に推移し、地場産業向けも増加したため微増。段ボールも青果物・加工食品向けの堅調などにより前年を上回った。白板紙は高板・特板が増加したが、コート白ボールは需要不振で減少。 包装用紙はアジア向け輸出が堅調だったが、国内は減少し全体でも減少。
 衛生用紙は、価格修正を実施した影響もありトイレットペーパー、ティシュともに減少。紙おむつはベビー用が減少、大人用は横ばい。 東南アジアは、段ボール原紙が堅調に推移し、段ボールも飲料・加工食品関連を中心に堅調。
<印刷情報メディア>新聞用紙は減少。印刷用紙は円安で輸入紙が減少したため国内は増加し、輸出は横ばい。
<機能材>特殊紙は既存製品群の需要低迷により減少。感熱紙は、国内ではシェアを維持し、海外では北米・欧州・南米で拡販、数量が大幅に増加した。
<資源環境ビジネス>木材事業は国内市場の需要回復により売上が増加。海外も、ニュージーランドのPan Pac Forest Products Ltd.の原木、製材品販売が増加。パルプ事業は国内向け、輸出向けともに増加。また、2012年度に連結子会社化したブラジルのCelulose Nipo-Brasileira S.A.が売上増に大きく寄与。Pan Pac Forest Products Ltd.では、漂白機械パルプの生産が本格化し、販売が増加している。
●日本製紙
 日本製紙は4月1日付で、親会社だった日本製紙グループ本社を吸収合併しているため、前年同期増減率は日本製紙G本社の連結業績との比較を記載した。連結の範囲に実質的な変更はない。セグメント別の販売状況は以下の通り。
〔第1四半期〕
 売上高 256,290 (+1.9%)
 営業益  4,004 (△33.3%)
 経常益  4,702 (△8.8%)
 当期益  5,141 (約13倍)
〔通期予想〕
 売上高 1,050,000 (+2.4%)
 営業益  30,000 (+19.3%)
 経常益  25,000 (+8.3%)
 当期益  15,000 (+40.8%)
<紙・パルプ事業>売上高は前年同期比微増(+1.1%)も、営業利益は同△49.1%の大幅減益。印刷用紙は、円安による輸入紙減に伴い販売量が前年同期を上回った。一方、段ボール原紙や白板紙の販売量は減少した。家庭紙はティシュが前年同期を上回った。
<紙関連事業>売上高が前年並み、営業利益は同△25.3%の減益。液体用紙容器の販売量が前年同期を上回り、化成品は液晶用途向け機能材料と溶解パルプの販売量が前年同期を下回った。
<木材・建材・土木建設関連事業>新設住宅着工戸数の持ち直しなどにより大幅な増収増益となった。
●レンゴー
〔第1四半期〕
 売上高 127,258 (+0.9%)
 営業益 5,704 (△21.0%)
 経常益 6,647 (△9.9%)
 当期益 3,707 (+39.7%)
〔通期予想〕
 売上高 503,000 (+0.1%)
 営業益 24,000 (+0.5%)
 経常益 24,000 (△1.0%)
 当期益 13,000 (+0.3%)
 主力の段ボール製品の販売量が農産物向けを中心に伸びたことや、軟包装、重包装が好調に推移したこと、連結子会社が増加したことにより増収となった。利益面では、古紙価格の低下に伴う板紙・段ボール製品価格の軟化に伴い収益環境が悪化、またエネルギー価格の上昇もあって減益となった。
 セグメント別の業績では、<板紙・紙加工>は段ボール製品の販売量増加や連結子会社増加といったプラス材料があったものの、市況軟化とエネルギー価格の上昇で減収減益。<軟包装>は積極的な営業展開により増収増益。<重包装>も増収増益。<海外関連>は連結子会社の増加で増収となったが、中国の需要停滞により減益。<その他事業>は減収となったが、固定費の削減などにより増益。
●大王製紙
〔第1四半期〕
 売上高   101,412 (+5.5%)
 営業益     2,122 (+35.5%)
 経常益     1,244 (+18.6%)
 当期益      824 (+118.5%)
〔通期予想〕
 売上高   430,000 (+5.6%)
 営業益    16,500 (+42.5%)
 経常益    11,000 (+65.7%)
 当期益     5,000 (△66.9%)
 2014年度の中期事業計画達成に向け、子会社合併による省力化、洋紙事業の収益改善、いわき大王製紙のマシン増設による板紙・段ボール事業の強化、ホーム&パーソナルケア事業の収益拡大に取り組んでいる。各セグメント別の販売状況は次の通り。
<紙・板紙>新聞用紙は、企業の業績回復に伴う広告出稿量増加により、販売数量・金額ともに前年同期並みに回復。印刷用紙は輸入紙が減少したため、数量は前年同期に比べて増加したが、金額は減少した。板紙・段ボールは、加工食品や青果物向けに数量を伸ばしたものの、販売単価下落で金額は前年同期並みとなった。
<ホーム&パーソナルケア>衛生用紙は価格修正と、高付加価値商品へのシフトアップにより数量・金額ともに前年同期を上回った。紙おむつも大人用では配荷拡大による拡販により、ベビー用では販売価格回復と海外事業の伸長により、ともに数量・金額が前年同期を上回った。
 
●三菱製紙
〔第1四半期〕
 売上高   49,342(△3.1%)
 営業益   △1,567 〈629〉
 経常益   △1,520 〈420〉
 当期益    △1,785 〈△313〉
〔通期予想〕
 売上高  210,000(+4.6%)
 営業益      4,500 (+35.0%)
 経常益      3,000 (+12.6%)
 当期益      2,500 (+46.2%)
 主力の洋紙事業は市況悪化の影響を受け、依然として厳しい。第1四半期の売上高は微減に抑えたものの、利益はすべての段階で赤字になった。印刷用紙の価格改定や減産の強化による価格復元に努める一方、第1次中期経営計画フェーズ2の実現に向けた諸施策により、さらなる収益力の改善に取り組んでいる。だが八戸工場では、6月にボイラーの大規模な定修を行ったため、操業度が大きく低下した。セグメント別の販売状況は以下の通り。
<紙・パルプ事業>主力の印刷用紙は、国内市況の大幅な下落を取り戻すべく、今期から価格修正を進めているが、当期は回復途上で販売数量・金額ともに減少した。
<イメージング事業>写真感光材料は新興国市場を中心に拡販に努めたが、市場環境の急速な悪化により数量・金額ともに減少。インクジェット用紙は内需が低迷したが、欧米・アジアなど海外への販売が増加。印刷製版材料も、欧米の印刷需要減退などにより数量が減少したが、輸出の円安効果や堅調な内需で金額は増加した。
<機能材事業>機能材料は海外向け家電フィルター、自動車エアコン用フィルター、不織布の水処理膜用支持体、バッテリーセパレータなどが増販。KJ特殊紙の業績も順調に推移し、販売金額が増加した。
 なお三菱製紙は事業環境の悪化に伴い、第2四半期(13年4~9月)の連結業績予想を次のように下方修正した(単位100万円。「前期」は前年同期の実績値)。
〔第2四半期〕
〔連結〕 前回    今回    前期
売上高 100,000 100,000 101,350
営業益   500   △500   1,870
経常益       0   △500   1,268
当期益       0   △500     556
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/2号」より
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