中越パルプ工業はこのほど、北陸銀行の環境評価融資「エコリード・マスター」で、最高ランクの「S」の格付を取得し、6億円の融資を受けた。継続的に環境配慮活動を実施している点が評価されたもの。具体的な評価項目は次の5点。
①間伐材を活用したCRMペーパー『里山物語』の販売代金の一部を、里山保全再生ネットワークを通じて里山保全活動に寄付している。
②竹林保全のため、地域の協力を得て竹材の集荷体制を構築し、『竹紙』を生産している。
③バイオマスやパルプ製造過程で作られる黒液を燃料として使用することで、化石燃料の使用量を削減している。
④「中パの森」の運営を通じて地域社会の憩いの場を提供すると同時に生物多様性にも資する。
⑤使用済みはがきや割箸の回収を通じて資源の再利用に取り組んでいる。
同社では、「今後も地域の皆様との関りの中から“里山保全”をキーワードとした環境経営を推進していく」と述べている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future2/17号」より