日本パレット協会(山﨑純大会長)は去る11月12日、東京都内で協会創立50周年記念式典を開催。永年会員などを表彰するとともに、山﨑会長が「日本の物流を縁の下で支える産業としての気概を持って、協会の活動に地道に邁進していく」と決意を述べ、次の50年を視野に入れた「NEXT50パレット宣言」を発表した。式典にはアジアパレットシステム連盟(APSF)名誉会長の徐炳倫(ソウ・ビョンヨン)韓国パレット協会会長も来日して、日本語で祝辞を述べた。
記念式典は冒頭、有田栄一副会長の開会の辞に続き、80余名の出席者が協会運営に尽力してきた物故会員に対し黙祷を捧げた。功労会員として表彰されたのは永年会員20年6社(日本パレットプール、全日本パレット事業協同組合、永井木工、日本物流機器、北辰機材、山岸㈱)、同30年4社(ユーピーアール、三甲㈱、ゼオン化成、日本パレットレンタル)、同40年4社(東陽木材興業、王子木材緑化、岐阜プラスチック工業、ロジス・ワークス)の計14社。
さらに功労の大きい6社(岡田工業、紀州造林、三栄荷役機械、樽谷包装産業、DIC ㈱、花岡産業)を特別表彰したほか、賛助会員36社全社に日頃の協会活動への協力に対する感謝状を贈った(写真下)。
続いて国交省総合政策局国際物流課課長の小瀬達之氏が「国際物流の現状と課題」と題して、記念講演を行った。この後の記念祝賀会には会員約150名が出席。まず山﨑会長が「NEXT50パレット宣言」の要点を説明しつつ、日本の物流の将来を展望、「パレットをアクティブな機械荷役専用のシステム機器として大胆に変貌させる必要がある」と訴えた。
<NEXT50パレット宣言>(要点)①より高度なパレットの開発を促進するための環境整備 ②パレットを安全に安心して利用してもらうための取組み強化 ③アジア圏における国際連携活動の推進継続 ④パレットの製造技術と利用技術の普及推進を通した人材育成 ⑤次世代パレットを実現するための情報技術活用のビジョン化 ⑥社会的なスマート・パレチゼーションの実現
来賓と協会幹部による鏡割りでは、「パレット!」の発声で木槌を振り下ろした。そして、経産省製造産業局紙業服飾品課・渡邉政嘉課長による「パレット!」の発声で乾杯し祝宴に移行、定刻過ぎまで歓談が続いた。
株式会社 紙業タイムス社 「Future12/15号」より