古紙再生促進センター(岩瀬広徳代表理事)は10月9日、東京・千代田区の星陵会館で2014年度「紙リサイクルセミナー」を開催。日本印刷技術協会専務理事の相馬謙一氏、サステイナブル・デザイン研究所取締役社長の西原弘氏、国際経済研究所理事(中国代表)の夏占友氏を講師に招いて講演会を行った。当日は会員企業、紙・板紙業界、古紙回収・流通業界などから240名以上が参加し、熱心に耳を傾けた。
今回のテーマの一つめは、近年の印刷市場で関心が高まっているデジタル印刷にスポットを当てた「デジタル印刷物のリサイクル適性」。相馬氏が「印刷用紙/印刷品目の推移とデジタル印刷の動向」、西原氏が「デジタル印刷物のリサイクル適性評価~ドライトナーを中心に~」と題して、それぞれ講演。印刷市場から見たデジタル印刷の浸透具合や、リサイクル対応型ドライトナーのリサイクル適性表示について解説した。
続いて夏氏が、二つめの大テーマである中国の製紙業界ならびに古紙業界の動向を「中国における製紙、古紙回収、古紙輸入および古紙品質評価について」と題し、日本語で解説した。夏氏は講演のまとめに当たって、企業間の信用・信頼・信念の重要性を説き、政府間ではスムーズと言えない日中関係を民民交流の強化によって、盛り立てていこうと述べ、来場者から大きな拍手を受けた。なお講演内容は号を改めて紹介する。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/27号」より