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紙の業界ニュース

2018/06/06

決 算

=紙パの2018年3月期業績②=
 前号に続き、紙パ関連各社の2018年3月期(2017年4月~18年3月)決算を紹介する。以下、連結ベース、単位100万円、( )内は対前期増減率、〈 〉内は前期の実績値。
【製紙会社】
●日本製紙
〔2018年3月期〕
 売上高 1,046,499 (+5.4%)
 営業益   17,613 (△25.9%)
 経常益   18,649 (△30.9%)
 当期益   7,847 (△6.6%)
○紙・パルプ事業…売上高は前期比+5.9%の増収となったが、営業利益は原燃料高などにより、同△70.0%。洋紙の国内販売は総じて低調で販売量は前期を下回ったが、輸出は洋紙・板紙ともにアジア向けを中心に好調で販売量は増加。家庭紙関連の販売量も増加。また、一昨年9月に営業を開始した日本ダイナウェーブパッケージング社や、一昨年10月に営業を開始した日本東海インダストリアルペーパーサプライを連結範囲に含めたことにより、これらの売上げが増収に寄与している。
○紙関連事業…売上高は前期比+6.1%、営業利益は同+35.1%。液体用紙容器は口栓付き紙容器の上市や新規顧客の開拓もあり、果汁飲料、野菜飲料向けを中心に販売量が増加。溶解パルプ、化成品の販売量も前期を上回り、機能性フィルムは新規開発品の上市が増収に寄与した。
○木材・建材・土木建設関連事業…売上高は前期比△1.2%、営業利益は同△5.9%。住宅事業の連結子会社を連結の範囲から除外したことなどにより減収減益。
 2019年3月期予想については、「2018年4月~21年3月を期間とする第6次中期経営計画を策定中のため、現時点で2019年3月期業績の予想は困難。合理的な予想が可能になった時点で公表する」としている。
●北越紀州製紙
〔2018年3月期〕
 売上高 269,099 (+2.6%)
 営業益 11,414 (△11.5%)
 経常益 13,907 (△1.1%)
 当期益 10,327 (△0.5%)
〔2019年3月期予想〕
 売上高 275,000 (+2.2%)
 営業益 10,000 (△12.4%)
 経常益 13,000 (△6.5%)
 当期益 8,500 (△17.7%)
 海外子会社の販売好調により増収となったものの、原燃料価格の高騰などで利益は全段階で減益。
○紙パルプ事業…売上高は前期比+3.2%、営業利益は同△14.7%。洋紙は、広告媒体・通販カタログの電子化の影響や出版物の発行部数減により販売は減少。白板紙は、コート白ボールは食品関連が底堅く推移したが、高板の販売は微減、特板は洋菓子、土産関連のパッケージ用途が堅調。特殊紙は、機能紙分野で電子部品搬送用のチップキャリアテープ原紙が増販となった一方、ファンシーペーパーは、高級印刷用紙は堅調ながら全般的には需要減少と一般紙へのグレードダウンが続いている。情報用紙は、帳票用途の減少と電子媒体への移行が続き、厳しい販売状況。
○パッケージング・紙加工事業…売上高は前期比△3.6%、営業利益は同△10.5%。液体容器の形状変更などの影響で受注が減少し、減収減益となった。
●中越パルプ工業
〔2018年3月期〕
 売上高 94,824 (+1.0%)
 営業益 △1,242 〈1,489〉
 経常益 △1,293 〈1,397〉
 当期益 △5,206 〈1,255〉
〔2019年3月期予想〕
 売上高 97,500 (+2.8%)
 営業益 0
 経常益 0
 当期益   100
 印刷情報用紙の大幅な需要減少のほか、販売価格の復元効果が限定的であったこと、また二塚製造部で送受電設備が故障し(2月復旧済)、電力販売が減少したことに加え、原燃料コストの上昇が収益を圧迫し、損益は大幅に悪化した。また当期益の赤字幅が大きいのは、二塚製造部で固定資産の減損損失約38億円を特損計上したため。
○紙・パルプ製造事業…売上高は前期比+1.7%、営業利益は損失計上となり△31億5,300万円。新聞用紙は販売量・金額ともに前期比マイナス。印刷用紙も、価格復元効果が限定的であったこと、また紙媒体から電子媒体へのシフトによる需要減に歯止めがかからず、販売量・金額ともにマイナス。包装用紙は、海外製袋事業の伸びが寄与し、販売量・金額ともに前期を上回った。特殊紙・板紙・加工品等も、O&Cアイボリーボード㈱の生産が主に輸出販売に寄与して販売量・金額ともに前期比プラス。パルプは販売量・金額ともに前期を大幅に上回った。
○発電事業…売上高は前期比△9.3%、営業利益は同△13.5%。二塚製造部の送受電設備故障により減収減益。
●特種東海製紙
〔2018年3月期〕
 売上高 79,086 (+1.8%)
 営業益   3,932 (△16.5%)
 経常益   3,202 (△36.9%)
 当期益 2,193 (△43.1%)
〔2019年3月期予想〕
 売上高 80,000 (+1.2%)
 営業益 3,100 (△21.2%)
 経常益 3,900 (+21.8%)
 当期益 2,700 (+23.1%)
○産業素材事業…売上高は前期比+3.8%、営業利益は同△10.2%。主力の段ボール原紙およびクラフト紙は、日本東海インダストリアルペーパーサプライ向けの生産が順調に推移したことなどにより、販売量が前期を上回った。
○特殊素材事業…売上高は前年同期比△0.7%、営業利益は同△9.6%。特殊印刷用紙は、出版業界からの大口受注が減少し、また年度末需要の低迷から、販売量・金額ともに前期比マイナス。特殊機能紙は、情報用紙が需要低迷の影響を受けたものの、一部工業用紙の堅調な需要に支えられ、販売量・金額ともに前期を上回った。
○生活商品事業…売上高は前期比△0.1%、営業利益は同△40.9%。ペーパータオルは、販売量は前期並みだったが、平均売価は低下。トイレットペーパーは販売量・価格ともに安定的に推移した。
●巴川製紙所
〔2018年3月期〕
 売上高 34,374 (+6.2%)
 営業益 984 (+14.0%)
 経常益 1,107 (+138.1%)
 当期益 418 (+65.4%)
〔2019年3月期予想〕
 売上高 35,000 (+1.8%)
 営業益   1,000 (+1.6%)
 経常益   950 (△14.2%)
 当期益   300 (△28.3%)
 トナー事業で販売量の増加や新製品の貢献があり、また半導体市場向け電子部品関連製品も好調で、ディスプレイ市場向け光学フィルム関連事業も大幅な受注増となった。機能紙事業も売上高は前期を上回った。これに、中国事業を3月末決算に統一した影響が加わり、増収となった。営業利益は、円高の影響を大きく受けた「連結決算調整」(△1.9億円)が減益要因として生じた一方、使用電力量の削減など各種コスト削減や生産性向上に努めたことなどが奏功し、改善が進んだ。経常利益は、為替差益2億円を営業外収益に計上したことなどにより、大幅な増益となった。また特別損失に、老朽化したインフラ設備の一部解体に係る撤去費用(約1.5億円)のほか、旧新宮工場跡地の土地の一部についての減損損失約2.4億円を計上したものの、当期益も大幅な増益となった。主なセグメントの業績(前期比)は、プラスチック材料加工事業が売上高+8.5%、セグメント利益+21.9%、製紙・塗工紙関連事業が売上高+3.1%、セグメント利益は△1億5,500万円の損失計上(前期△7,000万円)。
【紙流通】
●平和紙業
〔2018年3月期〕
 売上高 19,050 (△2.7%)
 営業益 210 (+5.9%)
 経常益   306 (+15.3%)
 当期益   288 (+67.7%)
〔2019年3月期予想〕
 売上高 19,415 (+1.9%)
 営業益   233 (+10.5%)
 経常益   312 (+1.7%)
 当期益   217 (△24.9%)
 特殊紙関連分野の需要が伸び悩んだことや、紙媒体をめぐる需要構造の変化により、売上高で前期実績を上回ったのは技術紙のみだった。
○ファンシーペーパー…書籍用途や封筒などの紙製品の販売量が増加し、また東アジア向けの輸出も好調だったが、小口商業印刷用途が低調に推移し、売上高は前期比△2.4%。
○ファインボード…パッケージ需要の伸びに一服感があり、各種販促物や海外向けの販売量減少が影響し、売上高は前期比△5.3%。
○高級印刷紙…書籍用途や封筒、名刺などの紙製品が堅調だったが、高級パンフレット、カレンダー、冊子など商業印刷物の販売量が伸び悩み、売上高は前期比△1.5%。
○ベーシックペーパー…書籍向けや医療品・化粧品パッケージ用途は堅調だったが、紙製品や商業印刷物用途が減少し、売上高は前期比△3.5%。
○技術紙…耐水撥水性機能紙や合成紙の販売量は低調だったものの、電子部品、合成皮革などの各種工業品製造用工程紙の販売が増加し、売上高は前年同期比+0.5%。
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/6号」より
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