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紙の業界ニュース

2021/07/12

=凸版印刷、ENEOS=古紙バイオエタノールで協業の検討を開始

 凸版印刷とENEOSは、古紙を原料とするバイオエタノール事業の立上げを検討することで合意し、協議を開始した。2027年以降の事業化を目指す。
 この事業では、通常の再生紙だけでなく、リサイクルが難しいとされる防水加工紙やノンカーボン紙なども原料として最適化し使用する。また製造工程では、ENEOSが開発したエタノール連続生産プロセスにより、製造効率を上げて高いコスト競争力を実現する。従来のバイオエタノール製造では、製造工程が完了したらすべての生成物を製造窯から取り出し、新たに原料を投入していたが、同事業では原料をつぎ足しながらエタノールを抽出し、連続的に製造できる。古紙を原料としたエタノール連続生産プロセスが実現すれば、前例のない取組みとなる。
 バイオエタノールなどを原料とするバイオ燃料は、ライフサイクル全体のCO2排出量が少なく、環境にやさしい燃料として注目される一方、バイオエタノールはサトウキビやコーンなどの穀物が主な原料であるため、食糧との競合や、調達が天候に左右されるといった課題も抱えている。古紙などの非可食セルロース由来のバイオエタノールを製造できれば、CO2排出量削減に加え、食糧との競合回避や安定的な原料確保が期待できる。
 両社のバイオエタノール事業では、原料は凸版グループの工場や自治体、企業から排出される難再生古紙やシュレッダー紙を使用し、将来的にはセルロース系廃棄物の使用も検討する。バイオエタノールの製造に当たっては、まず凸版印刷が古紙を前処理してバイオエタノール原料用に最適化し、次にENEOSが開発したセルロース系エタノール製造技術でバイオエタノールを製造する。最終製品としては、バイオガソリン、バイオジェット燃料、バイオケミカル原料を想定しており、副生成物のCO2は分離・回収して有効活用する。なお、ここで言うセルロース系エタノール製造技術には、ENEOSが王子ホールディングスと共同で実施したNEDO委託事業の「セルロース系エタノール生産システム総合開発実証事業」の成果が含まれる。
 事業の役割分担は、凸版印刷がセルロース系廃棄物の調達ルート構築と、調達した資源の前処理プロセスの開発を担い、ENEOSが次世代バイオエタノール製造プロセスの開発と、当該製品を活用した環境配慮商品の開発を担当する。
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future7/12号」より
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