国際紙パルプ商事(=KPP)の中国事業を担う慶真紙業貿易(上海)有限公司はこのほど、「深圳分公司」を設立した。
慶真紙業は、昨秋から上海、無錫、杭州、北京、済南と、華東および華北地区に5拠点を立ち上げ業績を拡大してきた。今回は、これまでアプローチが弱かった華南地区で取引を拡大するため、深圳分公司を設立したもの。これにより華北から華南まで、中国経済を牽引する沿岸部全域をカバーする体制を整える。
中国三大経済圏のうちの一つである華南地区の、最大マーケットである広東省は、2010年から19年まで一貫してGDP中国首位(中国全体の約11%強)を維持し、19年には全国で初めて10兆元(約170兆円)の大台を突破した。中国の地区別紙・板紙生産量も広東省がトップで、20年の生産量は2,012万tに及び、紙・板紙消費量は1,300万t超の巨大市場と推定される。KPPは、慶真紙業をグループ海外事業の主力企業と位置づけ、さらなる発展を目指す。
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/6号」より