レンゴーグループのサン・トックスは10月、国際持続性カーボン認証のISCC認証を全工場(関東工場・徳山工場)で取得した。認証方式はマスバランス方式で、今後は同認証のバイオマス原料を割り当てたバイオマスPP(ポリプロピレン)フィルムを展開していく。
ISCC認証とはEUの再生可能エネルギーのガイドラインに準拠した国際認証で、マスバランス方式とは、原料から製品への加工(サン・トックスでは製膜)工程において、バイオマス由来原料が石油由来原料と混合される場合に、バイオマス由来の投入量に応じて、製品の一部にバイオマス由来の割り当てを行う手法のことをいう。サン・トックスはこの認証の取得により、サプライチェーンとしてマスバランスのトレーサビリティが担保され、持続可能宣言書の発行が可能となる。
同社では、すでに数年前からバイオマスPE(ポリエチレン)を使った環境配慮型フィルムを販売しているが、今回のマスバランス方式によるバイオマスPPフィルムの追加で、環境配慮型製品の供給を強化した。
株式会社 紙業タイムス社 「Future12/27号」より