製紙各社による、7~8月からの製品値上げが発表されている。王子製紙は印刷・情報用紙、レンゴーはセロファン、リンテックはシール・ラベル用粘着紙・粘着フィルムの価格引上げをアナウンスした。
■王子製紙
7月1日出荷分から印刷用紙と情報用紙を15%以上値上げする。今年に入り、欧州情勢の影響もあって原燃料価格と物流経費がさらに急騰していることが理由。
【対象品種】▽印刷用紙全般(中下級紙、上質紙、塗工紙、微塗工紙ほか)▽情報用紙全般(PPC用紙、フォーム用紙ほか)
■レンゴー
7月1日納入分からセロファン全品種の価格を2,000円/連以上(一般セロファン#300換算)引き上げる。溶解パルプ、薬品、燃料、電力など製造に関わるコストが高騰していることが理由。「事業の継続、品質維持と向上、安定供給のため、価格改定を切にお願いする」と値上げへの理解を求めた。
■リンテック
8月1日出荷分から、主力のシール・ラベル用粘着紙・粘着フィルムの全アイテムを15%以上値上げする。昨年10月にも価格改定を実施したが、世界情勢を背景とする原燃料高が続く状況下で、各国の経済回復に伴って需要が増加し、原材料調達や物流コンテナの確保といった面でも厳しさが増している。「自助努力の限界を超えている」として再値上げを決めた。
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/13号」より