日本紙パルプ商事(=JP)の連結子会社、OVOL Singapore Pte. Ltd.(シンガポール)はこのほど、シンガポールで熱転写リボンの加工販売を行うTransam Industries Pte Ltdの全株式を取得した。
JPグループは海外卸売事業で、既存の販売ネットワークに補完的なM&Aを取り入れながら、パッケージングや化成品、機能性商品など高付加価値商材を強化する方針を打ち立てており、今回の株式取得もその一環。
Transamが加工する熱転写リボンは、印字部分の高い耐久性が特徴で、物流・各種タグ・食品包装・衣料品・自動車などさまざまな分野で需要がある。特に需要の伸びが期待される食品包装・自動車関連では耐油・耐熱性などを求められることが多く、熱転写リボンの市場は拡大を続けている。
シンガポール最大の紙商であるOVOL SGは、サイン&ディスプレイ関連商品など付加価値の高い商材の拡販に取り組んでいる。今回の買収により、また新たな事業領域のノウハウを獲得して多角化を進めていく考え。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/24号」より