日本製紙が製造販売するストローレス学乳容器『School POP』の採用エリアが、9月から拡大した。
『School POP』は2020年6月の発表以降、21年1月の高知県・ひまわり乳業を皮切りに、福岡県北九州市、鹿児島県、宮崎県、兵庫県淡路島、茨城県、栃木県、埼玉県、千葉県、東京都、岐阜県、徳島県、佐賀県、神奈川県、大阪府などで採用され、ストローレス学乳容器の代名詞として普及してきた。今回は新たに群馬県(乳業メーカー:東毛酪農)、富山県(とやまアルペン乳業)、愛知県(中央製乳)での導入が決まり、採用エリアは18都府県に拡大した。
日本国内で提供されている紙容器の学校給食牛乳は年間約14億本。これまで採用済みの3.5億本に今回の採用エリアを加えると、合計で年間4億本以上が『School POP』に置き換わる見通しで、全体の28%がカバーされる。ストロー1本を0.5gとして計算した場合、200tの使い捨てプラスチックを削減できる計算となる。
『School POP』の300ml容器を発売
また日本製紙は、『School POP』の容量バリエーションを強化し、従来の200mlに加えて新たに300mlタイプを発売、日光霧降高原大笹牧場で充填される「とちらく牛乳300ml」に初採用された。「とちらく牛乳300ml」は夏季限定で、9月上旬から学校給食用途で使用される。
300mlタイプの発売により、学校給食牛乳の多容量ニーズにも応えられるようになったのを機に、日本製紙では市販用途の容器についても同様の展開を進めていく考え。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/9号」より