大王グループはこのほど、サントリーグループと行っている重軽混載トレーラー2拠点スイッチ定期輸送で、令和5年度物流パートナーシップ優良事業者表彰の部門賞「強靱・持続可能表彰」を受賞した。12月18日に表彰式が行われ、経済産業省商務・サービス政策統括調整官の山影雅良氏から表彰状を授与された。
受賞の対象となったのは、両社グループが2022年から開始した長距離輸送効率化の取組み。共同輸送により、両社グループの製品を混載して積載率を向上させると同時に、関西から関東への輸送が多い大王グループと、関東から関西への輸送が多いサントリーグループが協力することで、輸送の効率化につなげている。
サントリーグループが取り扱う飲料製品は重量物のため、重量制限により100%の積載ができず、最大限積載してもトレーラー上部に空きスペースが発生する。両社グループは、この空きスペースを活用し、大王製紙の紙製品を混載することで積載率を上げられると考えた。重量物を扱う飲料メーカーと、軽量な紙製品を扱う製紙メーカーという異業種だからできた共同物流の取組みだ。また、このスキームでは、輸送エリアを関東・中部・関西に3分割し、リレー方式でスイッチ輸送することでドライバーの労働時間も削減している。
株式会社 紙業タイムス社 「Future1/15号」より