中国の10月古紙輸入量が前月比23.6%の大幅な減少をみせた。玖龍紙業や理文造紙など再生コンテナーボード・メーカー最大手に向けた海外仕入筋の大量買い付けによって、8月から8.5%増となった9月入港分の伸びの反動がここへきて激減を生んだもの。既に在庫補充が一巡した状況の中、同国紙・板紙市場も依然低迷が続いていることから10月の古紙輸入量も落ち込み、約209万トンに終わった。特に古紙では大口受注が期待できる板紙生産分野での後退が顕著となっている。品種別では、OCCが前月比22.9%減の約123万トン、新聞古紙が同27.8%減の約38万トン、雑古紙が22.4%減の約43万トンであった。しかしながら、古紙輸入量の全体では前年同月の約196万トンからは6.8%増加する結果となっている。
12月1日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ