RISIの予測によれば、最近のWestRock社による同社3工場の閉鎖などにより、米国2015年~2017年のコンテナーボード生産能力は年率1.8%程度で緩やかな成長となる見通しとしている。特に、ライナーボードと中芯の生産能力の成長予測は、2015年実績の2.3%から2016年は1.3%へ鈍化するものとみている。これは今年計画されている増産が1.1%と見込まれる米国の段ボール箱出荷量に概ね沿った予測となる。RISI関係者によれば、コンテナーボード・メーカーにとっては、この数値の示すところは2016年も需給バランスにほとんど変化がみられず、値下げを余儀なくされ低価格が徐々に市場へ浸透していった昨年の傾向を引きずる厄介な問題となりそうだとしている。
3月4日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ