リンテックはこのほど、高い撥水性に加えて、99%以上の不透明度を実現したホワイトクラフト紙を開発、『撥水ラップ99』として販売を開始した。
リンテックが2015年11月に発売した『撥水ラップ』は、水が浸透しにくいため、雨にぬれたり水をこぼしてしまったりしやすい場所でも使用可能なホワイトクラフト紙として、各種封筒を中心に包装紙やランチョンマットなど幅広い用途に展開されてきた。
今回の『撥水ラップ99』は、『撥水ラップ』同様の高い撥水性に加え、個人情報保護のニーズに応えるため99%以上の不透明度を実現。内容物が透けにくく、重要な情報を保護できるので各種封筒(写真)に最適で、従来、情報漏えい対策として必要だった封筒中面への印刷が不要になり、作業工程を短縮できる。これまで、封筒に撥水性と不透明性を付与するには、撥水紙に地紋などを印刷して封筒内部を見えにくくする必要があったが、『撥水ラップ99』は、99%以上の不透明度を実現したリンテックのカラークラフト紙『ハーフトーンカラー99』の製造技術を応用した。また、『撥水ラップ』同様、一般の撥水紙では難しいとされるオフセット印刷やレーザープリンタでの出力にも対応し、鉛筆や油性ボールペンなどでの筆記適性も有している。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/24号」より