●米山紙商事
　東京の和洋紙卸商、米山紙商事（東京都品川区大井１－22－13。代表：米山和夫氏ほか１名。従業員80名）は10月31日、事後処理を安藤寿朗弁護士ほか２名に一任し、自己破産申請の準備に入った。
　同社は、1949年１月創業、54年に法人改組した中堅和洋紙卸。洋紙（上質紙、アートコート紙）、板紙、紙工品（封筒、名刺ほか）など１万種以上を取り扱い、横浜、沼津にも支店を展開していた。主な得意先は東京、神奈川、静岡の印刷業者や製袋・包装紙業者、官公庁で、98年５月期には売上高約178億円を計上。しかしその後、内需低迷による販売量の伸び悩みや原燃料高で収益環境が悪化。不良債権の累積もあり、04年５月期には約16億5,500万円の債務超過となった。主力取引先の支援を得て本店不動産の売却などで立て直しに努めたが、今年３月の震災で折込広告類が減少、11年５月期の売上高は約81億5,100万円に落ち込み、資金繰りは厳しい状況が続いていた。負債総額は５月決算時点で約80億3,600万円。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future　11/28号」より