王子ホールディングスは、水環境事業への本格進出のため、7月1日付でイノベーション推進本部内に「水環境研究所」を設立した。
王子グループはこれまで、国内外の森づくりで水源涵養や水資源活用に関する技術を構築し、また紙づくりでは排水処理や水の再利用に関する技術を蓄積してきた。さらにビジネス面では、王子エンジニアリングを中心に水環境事業を展開している。今回の研究所新設は、これらの技術をさらに進化させ、国内外の水インフラ全般を対象に事業展開するため。
世界には、水インフラが整備されていなかったり、経済発展とともに水環境問題が顕在化し始めた国々が多数ある。王子グループでは今後、日本はもとより、東アジア、東南アジア、オセアニア、南米、北米を対象に、上下水、各種工場排水、産廃処理排液、畜産排液、農業用水処理など、水インフラ全般を想定し事業展開していく考え。
株式会社 紙業タイムス社 「Future7/21号」より