小津産業は2017年5月期第1四半期決算(16年6~8月)を次の通り発表した(連結。単位:100万円。カッコ内は対前年同期比)。
〔第1四半期〕
売上高 10,366 (+6.5%)
営業益 214 (+8.2%)
経常益 199 (△4.3%)
当期益 124 (△4.5%)
〔通期予想〕
売上高 40,000 (+3.2%)
営業益 550 (△6.2%)
経常益 570 (△3.6%)
当期益 370 (±0.0%)
主なセグメント別の概況は次の通り。
○不織布…エレクトロニクス分野は、自動車関連用途の電子部品・デバイス産業向けが好調を維持し、スマホ用途向けも増加したため、売上高・利益ともに増加した。メディカル分野は衛生材料関連や歯科向けが低迷し、売上高・利益ともに減少。コスメティック分野も、前年に実績のあった中国市場向けが低迷し、インバウンド需要も落ち込んだため減収減益。グループ各社の状況については、小津(上海)貿易有限公司は売上高が横ばいで利益は前年割れ、ディプロは除菌用途や新規商品が好調で増収増益、アグリ分野の日本プラントシーダーは減収減益。これらの結果、事業全体の売上高は前年同期比△3.1%の33億8,100万円、セグメント利益は同△2.8%の1億7,300万円。
○家庭紙・日用雑貨…熊本地震を機に消費者の備蓄意識が高まったことなどにより、家庭紙の販売が増加。また、前期に続き収益構造の見直しを図り、利益面でも復調を維持できたため、売上高、利益面ともに前年同期を上回った。その結果、売上高は前年同期比+11.9%の69億7,300万円、セグメント利益は同+330.8%の3,500万円となった。
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/7号」より