日本東海インダストリアルペーパーサプライはこのほど、防水性、防湿性、耐油性を有する多機能段ボール原紙『防水ライナ』を開発した。
新製品は、紙の製造技術と塗工技術を応用したリサイクル可能な段ボール原紙で、防水性が高いため、例えば鮮魚輸送用の発泡スチロールの代替えとしても使用可能。鮮魚などは、発泡スチロール容器に氷詰めして輸送する方法が一般的だが、『防水ライナ』で製造した段ボールケースは、その防水性を生かし、さらに箱の形状を工夫することで、発泡スチロールと同様に氷詰めして輸送できる。
また、折りたためばコンパクトになる段ボールは保管にも便利で、同社調べでは保管スペースを87.5%削減できた。そして使用時は、発泡スチロール容器に比べ、内寸が同じでも外寸は小さくなるため、積載スペースを30%削減できる。環境面でも優れており、使用後は古紙としてリサイクル可能なほか、同サイズの発泡スチロール容器と比較すると、石油由来原料を約96%削減できる。
株式会社 紙業タイムス社 「Future4/19号」より