日本製紙は、欧州・北米を中心に液体紙容器事業を展開するElopak ASA(ノルウェー)の新規株式公開(オスロ証券取引所)に当たり、コーナーストーン投資家として一部株式を取得した。
環境にやさしい素材として「紙」が見直されるパッケージ分野において、日本製紙は紙パックのトータルシステムサプライヤーとして、バリューチェーンの拡大に努めるとともに、国内外で設備投資やM&Aを通じて事業拡大の機会を模索してきた。 一方、「Pure-Pak」ブランドを世界展開するElopakは、液体食品向け紙容器の分野で独自技術を有する世界有数のサプライヤーであり、近年は環境に配慮したパッケージ製品の開発を強力に推進している。
Elopakと日本製紙の取引関係は1989年にスタートし、2016年には新製品に関するライセンス契約を締結するなど、30年以上にわたり関係を深化させてきた。 日本製紙は、「これまで以上の協力関係のもと、脱炭素社会に向けた動きを加速させ、競争力の強化に取り組む」と述べている。
【Elopakの会社概要】▽所在地(本社):ノルウェー、オスロ▽設立:1956年▽資本金:4,700万ユーロ▽事業概要:パーケージ・充填機の製造・販売▽売上(2020年度実績):9億900万ユーロ
株式会社 紙業タイムス社 「Future7/19号」より