凸版印刷は、Interflex Investment Partners, LLC(米国ノースカロライナ州)の100%子会社で、軟包装事業を展開するInterFlex Groupの全株式を7月23日付で取得し、100%子会社化した。
InterFlex Groupは食品用包装を中心とする軟包材コンバーターで、ノースカロライナ州に2工場、ウィスコンシン州に1工場のほか、英国にも2工場(イングランド、スコットランド)の製造拠点を持つグローバル企業グループ。
凸版印刷は、2016年に透明蒸着バリアフィルム『GL BARRIER』の製造販売拠点として、米国にジョージア工場を竣工し、北米や欧州、中南米エリアへの販売を強化してきた。同社の『GL BARRIER』は、最高水準のバリア性能と豊富なラインアップを特長とし、高機能マテリアル包材としてリサイクル適性を高めることもできる。
海外市場でも評価が高い『GL BARRIER』の販売強化を進める中、凸版印刷は今年、21年度を初年度とする中期経営計画を発表し、重点施策の一つとして、パッケージ事業でのサステナブル需要獲得と地産地消体制の構築によるグローバル展開を加速させている。今回の買収もその一環で、これにより凸版印刷は、欧米市場で包装材料の供給から最終製品までをワンストップで提供できるようになる。すでにコンバーティング事業を展開しているアジア(インドネシア・上海・タイ)に続き、InterFlex Groupの拠点を加えることで、モノマテリアル材料を含めた包装材料から最終製品までを提供できる、グローバルパッケージメーカーを目指す。
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/13号」より