巴川製紙所は、東証の新市場区分で上場する市場として、「スタンダード市場」を選択することを決めた。
同社は7月の一次判定で、スタンダード市場の上場維持基準は充たしていたものの、プライム市場の上場維持基準については、「流通株式時価総額」「売買代金」の2項目で要件を充たしていなかった。経過措置の適用によりプライム市場を選択することも可能だが、現時点では、中期経営計画の達成に向けた取組みが最重要と考え、将来的にはプライム上場を視野に入れつつも、今回は「スタンダード市場」を選択することとしたもの。
同社は現在、2021年から25年を期間とする第8次中期経営計画の達成を最優先事項として、事業ポートフォリオの転換と構造改革による収益基盤の強化を進めており、経営資源をこれらの活動に集中投下していく考え。
株式会社 紙業タイムス社 「Future1/17号」より