大日本印刷と読売新聞東京本社は、文字・活字文化の醸成に向けた包括的な業務提携契約を結び、協業してさまざまな施策を推進していくことで合意した。
協業のポイントは次の3点。
①生活者が「気づき」を育み、それを「深める」ためのコンテンツの提供
②生活者が「読書」をより身近に感じ、「習慣化」へとつなげるイベントの開催
③生活者に「ワクワク」を届け、「読書」へと誘う体験の提供
最初の取組みとしては、DNPグループが運営するハイブリッド型総合書店「honto」(https://honto.jp/)を通じて、読書のきっかけになるような読売新聞の記事や、反響が大きい記事の電子書籍版を配信する。また、お気に入りの本を紹介する書評ゲームとして人気のイベント「ビブリオバトル」や、SNSを使った読書プロモーションなどを展開していく。
ちなみにビブリオバトルの第1弾企画は、7月31日(日)に「小学生ビブリオバトル・ワークショップ」をDNPグループのMARUZEN&ジュンク堂書店(渋谷店)で開催。通常のビブリオバトルは、書評を戦わせて「チャンプ本」(一番読みたい本)を決めるが、今回は子ども達が楽しみながら本を紹介しあうことで、読書意欲を高めていくワークショップとする。これをモデルケースに、全国の書店での開催も検討していく。
両社は、これらのプロジェクトを通じ、読書を継続的に楽しんでもらうことを目指すと同時に、中長期的には、紙とデジタルなどの重層的なコンテンツと流通の在り方までを共同研究し、新聞・出版コンテンツの価値向上を図る。
株式会社 紙業タイムス社 「Future7/25号」より