コクヨは、45.6%を保有するぺんてるの全株式をプラスに売却する。ぺんてるとは今後、資本関係は解消するが海外文具事業で業務提携していく。9月30日付で株式譲渡契約と業務提携契約を締結した。これにより、プラスグループのぺんてる株式保有率は76.32%となり、ぺんてるはプラスの連結子会社となる。株式譲渡の日程は未定。
コクヨは、2019年にぺんてるの株式を取得して持分法適用関連会社とした後、海外事業での提携などを働きかけてきた。一方、コクヨ同様ぺんてるの株式を保有して持分法適用関連会社としたプラスは、ぺんてるの成長戦略策定にこれまで以上に強いイニシアチブを発揮する意向を示していた。こうした状況下、3社間での協議を経て、コクヨはぺんてるとの資本関係を解消する一方、両社の共通テーマである海外文具市場での事業拡大について、協力関係を構築することを決めたもの。
コクヨは2019年、ぺんてるの子会社化を目指して買収をしかけたが、反発したぺんてるがプラスと資本提携したことなどから、子会社化は実現しなかった。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/24号」より