ドイツの包装機メーカー、シンテゴンテクノロジーと、ヨシモト印刷社、三井化学、日本製紙の4社は、リサイクルを可能にする紙包装ソリューションプロセスを「TOKYO PACK 2022」(10/12~14)に出展した。
同ソリューションは、水性シーラント剤を部分的に印刷と同時に塗工することで、環境負荷を軽減しコスト削減にも貢献する。また、紙の重量比が80%以上となることから、欧州のリサイクル基準も満たす。包装のシールに使うシーラント剤を内側に全面塗工した紙包材は実用化されているが、シールに使われるのはその一部であることから、必要最低限のシーラント剤を部分的に塗工する技術を期待する声は以前から強かった。現在、シーラント剤の塗工は製紙メーカーやコンバーターが別々に行うのが一般的だが、ヨシモト印刷社は、印刷技術での部分塗工を可能にしたほか、外装の水性フレキソ印刷と同時に内側のシーラント剤の塗工も行う。なお、水性シーラント剤は三井化学のケミパールを使用し、包装基材には、独特の色味・風合いを持つ日本製紙のBP加工原紙(60g/㎡)を使用、包装はシンテゴンテクノロジーが担当した。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/24号」より