北越コーポレーションは、6月29日の株主総会で、オアシス・マネジメントと美須賀海運グループを除く株主の96%以上の賛成票をもって、全役員の選任が可決されたことを発表した。
北越はこの結果を受け、「オアシスおよび美須賀海運グループにより全役員の選任反対キャンペーンが行われていたが、これは自身の短期的な利益追求を目的とするものにすぎず、当社の目指す中長期的な企業価値および株主利益向上とは相反するとの当社の説明が理解いただけた」とコメントしている。なお、オアシスと美須賀海運Gの投票分を含めた選任賛成率は、岸本代取社長CEOが65.13%、そのほかの取締役はすべて78%超だった。
また、併せて付議されたニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド(=NAVF)による株主提案(本誌6/12号既報)は、いずれも60%超の反対で否決された。NAVFが提案したのは、①譲渡制限付株式報酬制度の導入、②自己株式の取得、③社外取締役の員数(取締役の過半数を社外に)の3議案。
株式会社 紙業タイムス社 「Future7/17号」より