東罐興業と日本製紙は、G7広島サミットの開催に合わせて開設された国際メディアセンター(=IMC)で、使用済み紙コップのリサイクルに向けた分別回収の実証実験を行った。
実証実験は、日本製紙が間伐材を原材料に製造した紙コップ原紙をもとに、東罐興業が製造した紙コップ「エコフレンドリーカップ」を試飲用コップとしてIMC内で提供し、使用された紙コップを使用者自身が東罐興業のカップ洗浄機「Re-CUP WASHER(リカップウォッシャー)」で洗浄、これを回収して日本製紙が段ボール原紙にリサイクルするというもの。
「Re-CUP WASHER」は、消費者のリサイクル意識を高め、使用済み紙コップを「廃棄物」から「循環資源」に転換するための“装置”。使用済み紙コップは通常、飲み残しや汚れなどの残渣があるため廃棄物(可燃ごみ)となるが、「Re-CUP WASHER」により利用者自身が“洗う”ことで「再生資源」に生まれ変わる。両社は、使用済み紙コップを再び紙コップへリサイクルする「CUP TO CUP Recycling System」の構築を見据え、さまざまな場所で実証実験を行っている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/5号」より