日本製紙連合会は、10月のパルプ・パルプ材速報と9月の古紙需給統計を発表した。以下、%表記は特に記載がない限り前年同月比。
■パルプ速報(10月)
製紙パルプ生産量は、6ヵ月連続の減少となる△6.4%の61.6万t。このうちBKPは△5.7%の49.4万tで6ヵ月連続の減少、UKPは△2.1%の9.4万tで9ヵ月連続の減少。
製紙パルプ販売は△6.0%の10.6万tで2ヵ月ぶりの減少。このうちBKPは△7.5%の8.3万tで2ヵ月ぶりの減少。UKPは△1.6%の2.1万tで4ヵ月ぶりの減少。
在庫は18.7万t、前月比は+8.0%で4ヵ月連続の増加、前年同月比は+25.7%で16ヵ月連続の増加。このうちBKPは14.7万t、前月比は+5.9%で4ヵ月連続の増加、前年同月比は+32.4%で16ヵ月連続の増加。UKPは3.4万t、前月比は+15.1%で3ヵ月ぶりの増加、前年同月比は+8.0%で2ヵ月ぶりの増加。
■パルプ材速報(10月)
パルプ材消費は、パルプ生産の前年割れを受けて△6.2%の118.0万t、6ヵ月連続の減少となった。このうち、針葉樹は△7.2%の39.4万tで8ヵ月連続の減少、広葉樹も△5.7%の78.7万tで6ヵ月連続の減少。
集荷は△8.3%の116.0万t。主力の輸入広葉樹が2桁減となったことが響いて2ヵ月連続の減少となった。このうち、輸入は△9.2%、84.4万tの2ヵ月連続減、内訳は針葉樹が△2.2%の13.9万t、広葉樹が△10.5%の70.5万t。国産は△5.8%の31.5万tで7ヵ月連続減。内訳は、針葉樹が△6.5%の24.7万t、広葉樹が△3.2%の6.9万t。
在庫は133.2万t、前月比は△0.8%で4ヵ月連続減、前年同月比は+10.2%で8ヵ月連続増。維持月数は前月と同じ1.1ヵ月。
■古紙需給(9月)
古紙入荷は、△7.8%の122.9万tで11ヵ月連続の減少。内訳は、段ボール古紙が△9.0%(74.7万t)で10ヵ月連続の減少、新聞古紙が△6.6%(16.4万t)で26ヵ月連続の減少、雑誌古紙が△9.7%(15.4万t)、上級古紙が+1.2%(12.8万t)と、上級古紙のみプラスだった。
消費は△5.6%の126.4万tで11ヵ月連続の減少。品種別では、段ボール古紙△6.7%(76.8万t)、新聞古紙△6.7%(16.9万t)、雑誌古紙△2.4%(16.1万t)、上級古紙△2.1%(12.9万t)となり、全品種が減少。
在庫は58.6万tで前月比△5.6%、前年同月比+18.2%だった。輸出は+60.8%の18.1万tで9ヵ月連続の増加。ベトナム、台湾が主な輸出先。
株式会社 紙業タイムス社 「Future12/11号」より