オーストリアの紙パルプ産業は2014年相対的に好調裡に推移したとの結果が出た。同国紙パルプ産業協会によれば、パルプなど原材料やエネルギーの値下げが全般的に躍進に貢献したものとしている。しかしながら、同国紙パルプ産業の長期的な競争力は、エネルギーや原材料に多大な影響を与える気候変動やエネルギー政策の基本方針などに大きく左右されるものであると、同協会が危惧していることも事実である。同国紙パルプ産業は2014年、前年比0.6%増の490万トンの紙を生産し、販売額は前年比1.8%減の380万ユーロとなった。また、特殊紙分野では前年比2.4%増の28万トンを生産した。一方、グラフィック、包材用の紙生産はそれぞれ同0.5%増の270万トン、同0.4%増の190万トンであった。
5月8日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ