米国政府が公表した最新の統計によれば、3年連続で減少を続けていた米国の中国向け古紙輸出量は、2015年合計で前年比4%増と上昇に転じたことが分かった。また、米国からの中国向けのすべての分野の輸出量合計も2%増加した。米国にとって最大の輸出先国である中国向け輸出が上向いたのは、10年ぶりに約1千5百80万トンの過去最高レベルまで急増した2011年以来のこととなった。2011年から2014年の間に中国向け古紙輸出量は約150万トン減少をみせたが、これは国内の紙・板紙の生産能力が増大し年産合計1億2千5百万トンに達したことで、製紙メーカーが国内の原材料をより多く調達する様になったことが原因としてあげられる。昨年4%増となったことで、2011年のピーク時から比較して米国の中国向け輸出量は現在90万トン少ない状態にある。
2月19日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ