インドネシアを本拠とする製紙メーカー最大手のAsia Pulp and Paper社(APP社)は、イラン、エジプト、レバノンなど中東諸国からの需要が高まっているイスラムの経典コーラン向けの原紙輸出量を今年7%増の23,625トンまで引き上げる目論見であることが分かった。多様化した巨大企業Sinar Mas Groupの子会社であるAPP社は、現在世界的なコーラン用紙ニーズの60%を占有しているが、同国生産量の70%を中東諸国に輸出し、8%をインドネシア国内市場向けに販売、残りをその他諸国向けとしている。同社着色紙部門長によれば、各市場にはそれぞれ特定のAl-コーラン用紙需要があり、例えばエジプト市場では米坪55g品が使用され、ベイルート市場では50g品が好まれているとしている。
6月12日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ