日本製紙はこのほど、ノルウェーに本社を置く世界有数の液体食品向け紙容器サプライヤー、Elopak AS(=Elopak社)とライセンス契約を結んだ。日本製紙は今後、Elopak社が世界展開するチルド用液体紙容器を順次生産・販売し、初めて日本市場に導入する。
日本市場に導入する製品は、北欧の洗練されたデザイン形状と新しい機能を持ち合わせた『Pure-Pak Curve』と『Pure-Pak Sense』。欧州では乳飲料、清涼飲料、機能性飲料など高付加価値製品を中心に大きく実績を上げている製品であり、口栓を装着することも可能。欧州では、口栓が液体用紙容器に広く採用されている。
◎『Pure-Pak Curve』…チルド用液体紙容器の4辺のうち1辺に優美なカーブ状の面を追加した容器。カーブ面はデザイン的に他製品と差別化できるほか、商品の特長や宣伝を表記できるメリットもある。
◎『Pure-Pak Sense』…従来のチルド用液体紙容器の外観と機能性を改良した製品。容器上部にエンボス加工を施した“ファースト・タッチ・ゾーン”により、見た目と持ちやすさの差別化を図った。また、新機能の“イージー・フォールド・ライン”は、容器に残った高粘度の中身を、容器を折り畳むことにより大量かつ簡単に絞り出すことを可能にしている。
なお日本製紙では、1台で新型カートンと従来カートンの兼用運転や口栓の有無が選択できる充填機システムの受注を今春から開始。これにより、付加価値製品(Pure-Pak Sense+口栓装着など)と従来型製品(日本製紙のNP-PAKなど)を同じラインで充填でき、新製品生産に当たっての設備投資リスクを抑えつつ、製品ラインアップの拡充が可能となる。
株式会社 紙業タイムス社 「Future4/25号」より