王子ホールディングスと王子ネピアは、2008年に日本ユニセフ協会と共同で立ち上げた、開発途上国のトイレと水の問題を改善する「ネピア千のトイレプロジェクト」の第10フェーズを、今年も継続実施する。支援対象国はこれまで同様、アジアで一番若い独立国である東ティモール。11月1日から2018年1月31日までの3ヵ月間、商品売上金の一部でユニセフの活動を支援するキャンペーンを、日本全国で展開する。
キャンペーンでは、パッケージに写真家・小林紀晴氏の写真を起用したプロジェクト告知商品を、11月から数量限定で販売。これらの商品の売上げの一部でユニセフの「水と衛生に関する支援活動」をサポートし、東ティモールの屋外排泄根絶を目指す。キャンペーンの対象商品は、『プレミアムソフト』シリーズや『ネピネピ』シリーズ、『鼻セレブティシュ』『におわん・におわにゃん消臭ロングトイレットロール』『おしりセレブトイレットロール』など。
美しい海に囲まれた東ティモールの国土面積は約1万4,000k㎡、2002年5月に独立し、人口はおよそ110万人。国民の約50.2%が18歳未満であり、若い活気にあふれているが、独立前後の混乱で、もともと乏しかった国内のインフラが激しい打撃を受け、特に農村部では保健や教育などの基本的なサービスが行き届いていない。今回の「千のトイレプロジェクト」は、東ティモールのコバリマ県にある9村56集落を対象に、衛生施設へのアクセスと利用状況を改善する。また、500人の5歳未満児とその家族(少なくとも1,650世帯)に安全で衛生的な生活を提供する。
2008年のプロジェクト開始以来、東ティモールでは1万2,700を超える世帯のトイレが完成。また、学校や地域のトイレおよび給水設備が改善された。安全で衛生的なトイレが増えたのと同時に、乳児死亡率、5歳未満児の死亡率も改善している。支援活動の詳細はwebサイト(http://1000toilets.com)で紹介中。
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/13号」より