日本製紙連合会が集計した10月の紙・板紙国内出荷は前年同月比△0.2%の212.8万t、3ヵ月連続の減少となった。うち、紙は△1.8%の113.6万tで5ヵ月連続の減少。他方、板紙は11ヵ月連続増で+1.6%の99.3万t。主要品種は、新聞用紙、段ボール原紙、白板紙を除き減少している。
紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比+21.7%の14.5万tで、22ヵ月連続の増加。うち、紙は+0.1%の8.3万tで、地域によってバラツキはあったが、3ヵ月連続の増加。板紙は東アジア向けの増加により+71.3%の6.2万t、25ヵ月連続プラスとなった。
紙・板紙の在庫は前月比+4.9万tの216.5万tで前月の減少から増加に転じた。うち、紙は印刷・情報用紙の増加により前月の減少から増加に転じ、+3.2万tの145.4万t。板紙は+1.7万tの71.2万tで、段ボール原紙の増加により2ヵ月連続の増加となった。
〔主要品種の動向〕
*新聞用紙…国内出荷は前年同月比+44t(+0.0%)の24.0万t、わずかではあるが14ヵ月ぶりの増加を記録した。
*印刷・情報用紙…国内出荷は△3.4%の62.0万tで5ヵ月連続の減少。輸出も△6.9%の5.4万tで3ヵ月ぶりの減少。
*包装用紙…国内出荷は△0.1%の5.9万tで前月の増加から減少に転じた。輸出は+8.2%の1.7万tで3ヵ月連続の増加。
*衛生用紙…国内出荷は△0.5%の15.4万tで2ヵ月連続の減少。
*段ボール原紙…国内出荷は+1.2%の79.1万tで12ヵ月連続増。輸出は+73.3%の6.0万tで25ヵ月連続のプラス。
*白板紙…国内出荷は+2.6%の13.0万tで3ヵ月連続の増加。
株式会社 紙業タイムス社 「Future12/11号」より