岡山県真庭市の樫邑(かしむら)地域で、いつまでも住み続けられる地域づくりを目指し活動する「樫邑地域きらきら計画実行委員会」は、かつて日本一の紙幣原料産地と言われた「三椏(みつまた)の郷」復活を目指し、クラウドファンディングに挑戦している(5月15日~6月18日)。
樫邑地域は人口約500人の谷あいの集落。過疎化が進み、中山間地域としても元気を失いつつあるが、ミツマタ栽培から和紙に加工する工房・職人など、「知恵」と「技術」は残っており、それを生かして樫邑小学校では、子ども達が紙漉きを練習し世界で1枚だけの卒業証書を作っている。昨年、真庭市が「SDGs未来都市」に選定されたのを機に、前出の「樫邑地域きらきら計画実行委員会」ができた。 クラウドファンディングの目標は、ミツマタ・和紙ほか地域の資源を活用し、全世代が一緒に樫邑を盛り上げていくというもの。
【クラウドファンディングの内容】▽プロジェクト名:「日本一の三椏の郷を再興したい!」(https://faavo.jp/okayama/project/3731)▽目標額:100万円▽使途:ミツマタの植栽・管理、体験学習、イベントなどの開催▽返礼品:ミツマタを使った和紙や化粧品など27種
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/10号」より