=小津産業=
売上微増、利益は大幅増
小津産業は、2018年5月期決算(2017年6月~18年5月)を次記の通り発表した。以下、連結、単位100万円、( )内は対前年度増減率。
〔2018年5月期〕
売上高 40,431 (+0.5%)
営業益 789 (+18.1%)
経常益 839 (+23.8%)
当期益 611 (+27.7%)
〔2019年5月期予想〕
売上高 41,500 (2.6%)
営業益 650 (△17.7%)
経常益 690 (△17.8%)
当期益 470 (△23.2%)
売上高は微増ながら、営業外収益の増加、投資有価証券売却益の発生、特別損失の減少などにより利益は大幅増となった。主なセグメントの概況は次記の通り。
○不織布事業…エレクトロニクス分野はスマホ用途の販売が低調だったものの、自動車関連用途の電子部品・デバイス産業向けが好調だったため、売上高、利益ともに微増。メディカル分野は衛材メーカー向けが底堅く推移したものの、医療ディーラー向けの低調により売上高はほぼ横ばい、利益は微減となった。コスメティック分野は東アジア向けが好調で増収増益。グループ各社の状況は、小津(上海)貿易有限公司とディプロは増収増益、日本プラントシーダーは売上高・利益ともに微増。これらの結果、事業全体の売上高は前年度比+7.7%、セグメント利益は同+38.1%。
○家庭紙・日用雑貨事業…前期に続き収益構造の見直しやオリジナルマスクの販促活動を推し進めたものの、取引先商流の変更や物流費の高騰などにより、売上高は前年度比△3.5%、セグメント利益は同△76.8%の減収減益。
=岡山製紙=
増収ながら古紙高騰で減益
岡山製紙は、2018年5月期決算(2017年6月~18年5月)を次記の通り発表した。以下、非連結、単位100万円、( )内は対前年度増減率。
〔2018年5月期〕
売上高 9,070 (+8.5%)
営業益 35 (△31.4)
経常益 78 (△16.5%)
当期益 43 (△31.4%)
〔2019年5月期予想〕
売上高 9,500 (+4.7%)
営業益 360 (+916.5%)
経常益 400 (+407.7%)
当期益 280 (+536.9%)
海外での需要増により原料古紙の価格が上昇し、経営環境は非常に厳しいものとなった。経営全般にわたるコスト低減に総力を結集する一方、需要に見合った生産レベルの維持と適正な製品価格の実現に努めた。過去に例のない水準で古紙が値上がりする中で、収益を確保するため板紙製品価格の改定を実施し、その浸透に努めた。その結果、板紙事業は、製品価格の改定効果もあり売上高は前年度比+10.7%、セグメント利益は同+18.7%。美粧段ボール事業は、主力の通信機器関連品の減少により、売上高は前年度比△4.4%、セグメント損益(単位:千円)は前年度の△10,156から△37,947へと赤字幅が拡大した。
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/6号」より