日本製紙連合会が集計した12月の紙・板紙国内出荷は前年同月比△1.3％の212.4万t、5ヵ月連続の減少となった。うち、紙は△4.1％の113.8万tで7ヵ月連続の減少。他方、板紙は14ヵ月連続増で＋2.0％の98.6万t。主要品種は、情報用紙、包装用紙、段ボール原紙、白板紙を除き減少している。

　紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比＋23.6％の14.0万tで、24ヵ月連続の増加。うち、紙は＋25.7％の9.0万tで東アジア、東南アジア向けを中心に5ヵ月連続増。板紙は＋20.0％の5.1万t、東南アジア向けを中心に27ヵ月連続プラスとなった。

　紙・板紙の在庫は前月比△6.6万tの205.3万tで2ヵ月連続の減少。うち、紙は衛生用紙、印刷・情報用紙の減少により△1.3万tの140.8万t、板紙は段ボール原紙の減少により△5.3万tの64.5万tで、ともに2ヵ月連続の減少。

〔主要品種の動向〕

＊新聞用紙…国内出荷は前年同月比△5.4％の23.7万t、2ヵ月連続の減少。

＊印刷・情報用紙…国内出荷は△5.5％の61.8万tで7ヵ月連続の減少。一方、輸出は＋21.6％の6.1万tで2ヵ月連続の増加。

＊包装用紙…国内出荷は＋0.6％の5.7万tで3ヵ月ぶりの増加。輸出は＋17.6％の1.7万t、前月の減少から増加に転じた。

＊衛生用紙…国内出荷は△1.6％の16.2万tで4ヵ月連続の減少。

＊段ボール原紙…国内出荷は＋1.6％の79.9万tで14ヵ月連続増。輸出は＋23.1％の4.9万tで27ヵ月連続のプラス。

＊白板紙…国内出荷は＋3.2％の11.9万tで5ヵ月連続の増加。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future２/１２号」より