王子ネピアは10月21日、『ネピア プレミアムソフトトイレットロール 2倍巻8ロールダブル』と『ネピア プレミアムソフト トイレットロール 2倍巻8ロールダブル ボタニカル柄』を全国発売した。2倍巻きでも損なわれない“やわらかさ”が特長のトイレットペーパーで、8月に新設した江戸川工場（東京都江戸川区）で生産している。

　トイレットペーパーの市場規模がほぼ横ばいで推移する中、長巻タイプは、交換回数や収納スペースの削減、持ち運びのメリットから、年々伸長し直近5年間で約2.5倍に拡大している。同社の調査では、ユーザーの7割は購入時に「やわらかさ」「肌ざわり」などの品質面を重視している一方、長巻タイプを使わないユーザーは、長巻の品質面に不安を感じていることが分かった。そこで同社は、“長巻でやわらかいトイレットペーパー”を求める声に応え、今回の新製品を開発した。

　『ネピア プレミアムソフト トイレットロール』シリーズは、1972年の発売以来、リニューアルを重ねながら幅広いユーザーに愛用されてきた、同社の主軸製品。今回追加した2倍巻タイプは、厳選したパルプを使用して品質を追求し、「やわらかさ」「やぶれにくさ」ともに『12ロールダブル』と同等の水準を実現した。また、新登場のボタニカル柄は、花びら、つぼみ、葉っぱなどをピンクとブルーでデザインしたプリント仕様となっている。

　今回の新製品を生産する江戸川工場は、今年8月、最新鋭の設備を導入して新設された。同社は、大消費地の関東地区に新拠点を設けることで、輸送効率の向上など、物流面を含めた最適な生産体制を構築し、トイレットペーパーの供給体制を増強している。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future11/2号」より