三菱製紙は、ドイツの連結子会社、三菱ハイテクペーパーヨーロッパGmbH(=MPE)のフレンスブルク工場の事業から、12月末の予定で撤退する。
MPEは、三菱製紙のドイツ製造拠点として感熱紙、感圧紙、IJ紙などを製造・販売している。エネルギー価格高騰を受けて収益構造改革を進めており、今回の撤退もその一環。これに伴い、2023年3月期に減損や関連費用を特別損失として計上する見通しで、現在精査中。
フレンスブルク工場の今後については、閉鎖・売却なども含め「あらゆる可能性を排除せずに検討していく」方針で、同工場生産品の他社への委託、もしくは他工場での代替生産については「現在検討中」。ドイツ事業自体は、生産体制の合理化を図った上で継続していく。
【MPEの概要】▽資本金:1,175.9万ユーロ▽売上高:2億6,400万ユーロ(21年12月期)▽生産能力:18.5万t/年▽従業員:694名(うちフレンスブルク工場195名)
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/29号」より