日本製紙連合会は、5月のパルプ・パルプ材速報と4月の古紙需給統計を発表した。以下、%表記は特に記載がない限り前年同月比。
■パルプ速報(5月)
製紙パルプ生産量は△12.5%の58.4万tで3ヵ月ぶりの減少となった。このうちBKPは△9.4%の48.8万tで3ヵ月ぶりの減少、UKPは△26.0%の6.2万tで4ヵ月連続の減少。
製紙パルプ販売は△10.0%の8.8万tで33ヵ月ぶりの減少。このうちBKPは△7.7%の7.1万tで32ヵ月ぶりの減少。UKPは△17.3%の1.5万tで8ヵ月連続の減少。
在庫は16.6万t、前月比は△0.1%で6ヵ月ぶりの減少、前年同月比は+28.1%で11ヵ月連続の増加。このうちBKPは12.3万t、前月比は+8.9%で5ヵ月連続増、前年同月比は+31.5%で11ヵ月連続増。UKPは3.5万t、前月比は△23.9%で6ヵ月ぶりの減少、前年同月比は+20.2%で9ヵ月連続の増加。
■パルプ材速報(5月)
パルプ材消費は、パルプ生産の前年比2桁減を受けて3ヵ月ぶりに減少、△11.9%の112.3万tとなり、前月に続き110万t台の低い水準となった。うち、針葉樹は△14.7%の34.9万tで3ヵ月連続の減少、広葉樹は△10.6%の77.4万tで3ヵ月ぶりの減少となった。
集荷は+1.5%の127.5万tで3ヵ月連続の増加。輸入が+3.4%の96.4万tと3ヵ月連続で増加し、特に針葉樹が+19.2%の16.0万tと先月の20万tに続き好調を維持した。広葉樹も+0.7%の80.3万t。一方、国産は△4.0%の31.1万tとなり2ヵ月連続の減少。内訳は、主力の針葉樹が△1.6%の24.4万t、広葉樹は△11.8%の6.7万t。
在庫は140.6万t。前月比は+11.8%、前年同月比も+17.2%で、いずれも3ヵ月連続の増加。維持月数は前月より0.2ポイント上昇し、1.2ヵ月の適正水準。
■古紙需給(4月)
古紙入荷は、△7.2%の129.3万tで6ヵ月連続の減少となった。内訳は、段ボール古紙が△3.3%の77.2万tで5ヵ月連続の減少、新聞古紙が△13.0%の17.5万tで21ヵ月連続の減少、雑誌古紙は△18.8%の17.3万t、上級古紙は△4.5%の13.5万tだった。
消費は△3.0%の130.1万tで6ヵ月連続の減少。品種別では、段ボール古紙が+1.9%の79.5万t、雑誌古紙が△14.1%の17.2万t、新聞古紙が△10.3%の16.6万t、上級古紙が△5.6%の13.1万t。
在庫は60.2万tで前月比△1.3%、前年同月比+8.2%だった。輸出は+4.4%の19.4万tで4ヵ月連続の増加。ベトナム、台湾、インドネシア、韓国が主な輸出先。
株式会社 紙業タイムス社 「Future7/17号」より