レンゴーグループは、東京藝術大学の日比野克彦学長とともに「段ボールで学長室をつくる。」プロジェクトをスタートさせた。
1982年、段ボールを使った斬新な作品で日本のアート界に鮮烈なデビューを飾った日比野克彦氏。マルチクリエイターとして活躍のかたわら、段ボールアートも作り続けてきた。レンゴーは、かねてから日比野氏に段ボールを提供、その活動を支援してきている。
日比野氏は2022年4月、東京藝術大学学長に就任した。公開された動画の中で、同氏は今回の試みについて「大学の学長室という定番の空気感が世の中には存在するが、自分にとって居心地の良い場所にしたい」と述べ、レンゴーに直接申し入れて協働でプロジェクトを始めることになった経緯を説明している。
最初に製作したのは、段ボールのテーブルと椅子。素材は三層のトライウォール。強度は抜群だ。日比野氏は、「これなら天板に落書きできる。ミーティングも、直接メモしたり、ラフデザインを描いたりできる。部屋自体が作品になり、空間がメッセージ代わりになる」と満足の様子。
レンゴーでは、グループ会社のトライウォールやウィルライフなどが、段ボール製家具や店舗什器などを手掛けてきた。こうした企画・製作のノウハウを生かし、日比野氏とともに、新たな用途開発を挑戦していきたいとしている。
なお、プロジェクトの動画は以下で見ることができる。
https://www.youtube.com/watch?v=ucSPq6o73wg
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/11号」より